ディズニーシーの大人気アトラクション「タワー・オブ・テラー」。
その圧倒的なスケールと、落下のスリルに隠された“物語”に惹かれる人も多いですよね。
しかし実は、アメリカ版と東京版ではストーリーがまったく異なることをご存じでしょうか?
それぞれの「元ネタ」には、意外な違いと背景があるのです。
この記事では、「タワーオブテラーの元ネタ」と「アメリカ版・東京版の違い」についてわかりやすく解説します。
タワーオブテラーの元ネタとは?アメリカ版のストーリーを解説
- トワイライトゾーンが元ネタだった
- ハリウッドタワーホテルの怪奇現象とは
- エレベーター事故の謎と異次元の恐怖
トワイライトゾーンが元ネタだった
アメリカの「タワー・オブ・テラー」は、1959年に放送された**テレビドラマ『トワイライトゾーン(The Twilight Zone)』**が元ネタです。
この番組は、超常現象や異世界の出来事を描いた伝説的シリーズで、アメリカのSF・ホラー文化を象徴する存在となりました。
その世界観を再現する形で、ディズニーは「The Twilight Zone Tower of Terror」を制作。
ミステリアスな雰囲気、ナレーション、そして“異次元の入り口”というテーマは、まさにトワイライトゾーンの精神を受け継いでいます。
ハリウッドタワーホテルの怪奇現象とは
アメリカ版の舞台は1939年、ハリウッドにある高級ホテル「ハリウッドタワーホテル」。
ある嵐の夜、雷がホテルを直撃し、宿泊客5人がエレベーターごと消えるという事件が発生します。
以来、ホテルは閉鎖され、訪れる人々は「事故の真相を探るツアー」に参加するという設定。
館内には、壊れた時計や止まったエレベーターなど、**“時が止まった空間”**がリアルに再現されています。
まさに「時間の歪み」や「異世界」をテーマにした、トワイライトゾーンらしい恐怖演出です。
エレベーター事故の謎と異次元の恐怖
ツアーの最後、ゲストは当時のエレベーターに乗り込みます。
すると、消えた宿泊客の幻影が現れ、エレベーターが突如として暴走――。
**まるで異次元に引きずり込まれるような“落下”**が体験できる仕組みになっています。
落下演出の直前に流れるナレーションや音楽は、トワイライトゾーンの世界そのもの。
アトラクション全体が、「不可解な出来事を体験する物語」として構成されているのです。
東京ディズニーシー版の元ネタはオリジナルストーリー!
- トワイライトゾーンとは無関係の完全オリジナル
- ハリソン・ハイタワー三世の呪われた運命
- シリキ・ウトゥンドゥの正体とモデル説
トワイライトゾーンとは無関係の完全オリジナル
東京ディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」は、アメリカ版とはまったく異なるオリジナルストーリーです。
これは、アメリカ版で使用していた『トワイライトゾーン』の著作権を日本で使えなかったため。
そこでディズニーは、**「探検家が呪いの像を持ち帰り、行方不明になる」**という全く新しい物語を創作しました。
舞台は1912年、ニューヨークの「ホテル・ハイタワー」。
このホテルを建てたのが、奇抜な性格で知られるオーナー、ハリソン・ハイタワー三世です。
ハリソン・ハイタワー三世の呪われた運命
ハリソン・ハイタワー三世は、世界中を旅して珍しい像や遺物を収集していた富豪の探検家。
しかし、アフリカの奥地で手に入れた呪いの偶像「シリキ・ウトゥンドゥ」を持ち帰った夜、彼はホテルのエレベーターで忽然と姿を消します。
この事件以降、ホテルは“呪われた建物”として閉鎖。
ゲストはホテルの「見学ツアー」として中に入り、ハイタワーの失踪の真相を追体験するという設定になっています。
シリキ・ウトゥンドゥの正体とモデル説
シリキ・ウトゥンドゥは、**スワヒリ語で「災いを信じよ」**という意味を持つとされる呪いの偶像。
そのデザインは、実在するアフリカの呪術像「ンキシ・ンコンディ(Nkisi Nkondi)」をモデルにしたという説があります。
この像はもともと、人々の魂を守るために釘を打ち込む“護符”として使われていたもの。
しかしハイタワーはその神聖な像を“戦利品”として扱い、傲慢さの報いとして呪いを受けたという構図になっています。
東京ディズニーシー版のタワー・オブ・テラーは、アメリカ版よりもストーリー性が強く、神秘的な恐怖を感じられるのが特徴です。
タワーオブテラーの元ネタとは?アメリカ版と東京版の違いまとめ
- アメリカ版は『トワイライトゾーン』が元ネタの異次元ホラー
- 東京版は完全オリジナルの呪いのストーリー
- 呪いの像「シリキ・ウトゥンドゥ」は実在するアフリカの像がモデル説あり
- 共通点は「見えない恐怖」を体験するというテーマ