近年SNSや動画配信などでよく耳にする「釈迦でーす!」というフレーズ。テンションの高い自己紹介のようにも聞こえますが、実はこの言葉には明確な元ネタがあります。
もともとは歌舞伎町のホストである最神釈迦さんの決め台詞であり、そこからテレビ番組をきっかけに全国へと広まりました。
この記事では、「釈迦でーす」の元ネタ・流行の経緯・ネットでの広がり方をわかりやすく解説します。
釈迦でーすの元ネタとは?
- 最神釈迦という人物について
- テレビ出演で広まったきっかけ
- 釈迦ポーズの意味と由来
最神釈迦という人物について
「釈迦でーす!」の生みの親は、新宿・歌舞伎町の人気ホスト最神釈迦(もがみしゃか)さんです。
彼は「神と人間のハーフ」という独特なキャラクター設定で活動し、自己紹介の際に「釈迦でーす!」と明るく言うのが定番でした。
名前の“釈迦”は、仏教の開祖である釈迦如来から取ったものでありつつ、アニメ『聖闘士星矢』のキャラクター・シャカの影響もあるとされています。
ホストクラブの世界では、その華やかで個性的なキャラクター性が話題となり、本人の決め台詞として広まっていきました。
テレビ出演で広まったきっかけ
このフレーズが全国的に知られるようになったのは、2017年放送の日本テレビ『オトせ!』がきっかけです。
番組内で最神釈迦さんが芸人と対戦し、「釈迦でーす!」と自己紹介した場面が強烈な印象を残しました。
その後も番組に何度か出演し、サンドウィッチマンや三四郎などの芸人との掛け合いで注目度が上昇。
さらに2018年には『行列のできる法律相談所』でNEWSの手越祐也さんが“釈迦でーすポーズ”を披露し、一気に話題が拡散しました。
釈迦ポーズの意味と由来
「釈迦でーす!」の際にする手の形にも意味があります。
人差し指と親指で輪を作り、残りの指を伸ばすこのポーズは、仏像の**「説法印(せっぽういん)」**という手の形に由来しているとされます。
釈迦如来が人々に教えを説くときに取る姿勢を真似したものと言われ、見た目にもインパクトがあるため、テレビやSNSでも印象的なシーンとして広まりました。
釈迦でーすがネットで流行した理由
- SNSやYouTubeでの拡散
- 有名人やVTuberのモノマネ
- ネットミームとしての使われ方
- 宗教的な表現としての注意点
SNSやYouTubeでの拡散
最神釈迦さんは、自身のYouTubeチャンネル「釈迦でーすチャンネル」でもこのフレーズを多用し、動画内の挨拶として定着させました。
視聴者が真似してSNSで投稿したことで、TikTokやX(旧Twitter)を中心にネタ的な使われ方が急増。
現在では「〇〇でーす!」のテンション表現として、日常的にパロディ的に使われています。
有名人やVTuberのモノマネ
有名人の間でもこの言葉は浸透し、GENERATIONSの中務裕太さんや、VTuberの戌神ころねさんなどがモノマネを披露したことでも再び注目されました。
特に戌神ころねさんの「神と人間のハーフ、釈迦でーす!」というモノマネは話題となり、ネット上でのミーム化を後押ししました。
ネットミームとしての使われ方
「釈迦でーす」は、元の意味を離れてノリやテンションを表すスラングとしても使われています。
たとえば「仕事終わり釈迦でーす」「テスト終わって釈迦でーす」など、ちょっとした達成感や高揚感を表す言葉として使用されることもあります。
一方で、宗教的な名前を冗談交じりに使うことから、受け取り方には注意が必要です。
宗教的な表現としての注意点
“釈迦”という名は本来仏教の象徴でもあり、軽いノリで使うことに違和感を持つ人もいます。
過去には一部のユーザーから「宗教をネタにしている」と批判が出たこともあり、使う場面には慎重さが求められます。
ただし最神釈迦さん本人がエンタメとして打ち出したものであり、あくまでユーモアとして楽しむ姿勢が大切だといえるでしょう。
釈迦でーす 元ネタ まとめ
- 「釈迦でーす」は歌舞伎町ホスト・最神釈迦さんの決め台詞が元ネタ
- テレビ番組『オトせ!』や『行列のできる法律相談所』出演を通じて全国区に
- ポーズは仏像の説法印をモチーフにしたもの
- SNSやVTuberのモノマネをきっかけにネットミーム化
- 宗教的な名前を扱う点には注意が必要