ツイステッドワンダーランド（通称ツイステ）で登場するロロ・フランムは、炎を操る生徒会長として強い印象を残すキャラクターです。
その強い信念と孤高の存在感から、「ロロの元ネタは誰なのか？」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ロロの元ネタとされる『ノートルダムの鐘』のフロロー判事との共通点や、ロロの悲しい過去との関係をわかりやすく解説します。
ロロ・フランムの元ネタはフロロー判事だった？
- ロロの元ネタの起源とは？
- フロロー判事との共通点と相違点
ロロの元ネタの起源とは？
ロロ・フランムの元ネタは、ディズニー映画『ノートルダムの鐘』に登場するクロード・フロロー判事とされています。
フロローは聖職者としての「正義」を信じながらも、己の欲望や偏見に苦しむ人物で、物語の中で炎や審判を象徴する存在です。
一方のロロも、「魔法士を排除すべき」と信じ込み、自らの正義を貫こうとする姿勢が描かれています。
彼の信念は一見“正義”に見えますが、その裏には罪悪感や喪失から生まれた歪んだ理想が隠されています。
この構造は、まさにフロロー判事が抱える“正義と欲望の葛藤”と重なります。
フロロー判事との共通点と相違点
両者に共通しているのは、「正義を掲げながら他者を裁く存在」であることです。
さらに、炎を象徴として扱う点も共通しています。フロローはパリの街に火を放ち、ロロは自らの魔法「くすぶる欲望（ダーク・ファイア）」で炎をまとう。
どちらも“炎＝浄化と破壊の象徴”として描かれています。
ただし、ロロは生徒会長として学生たちに慕われる理想主義者という側面も持ちます。
彼が「魔法を消したい」と願うのは、弟を魔法の暴走で失った悲劇が原因であり、フロローのような悪意ではなく「過去を悔いる心」から来る行動です。
この点が、ツイステならではのキャラクター解釈といえるでしょう。
ロロのキャラクターに隠されたモチーフと象徴
- 名前や炎に込められた意味
- 「鐘」と「祭り」に見るノートルダムのオマージュ
- ロロの悲しい過去とキャラクターの核心
名前や炎に込められた意味
ロロの姓「フランム（Flamme）」はフランス語で「炎」を意味します。
その名の通り、彼のユニーク魔法「くすぶる欲望（ダーク・ファイア）」では炎を自在に操り、感情の高まりと共に燃え上がる演出がされています。
この“炎”は、ロロにとって破壊と浄化の両方を象徴しています。
弟を失った過去を背負う彼にとって、炎は「罰」と「再生」を同時に意味する存在なのです。
また、名前の“Rollo”はフランス語や古ノルド語で“支配”や“権威”を連想させる人名でもあり、彼の統治者的な立場とも一致しています。
「鐘」と「祭り」に見るノートルダムのオマージュ
ロロが登場するイベントでは、「鐘」や「祭り」といったモチーフが繰り返し登場します。
これは『ノートルダムの鐘』における重要な象徴と深く結びついています。
フロローが嫌悪した“無秩序な祭り”と同じように、ロロも「Topsy-Turvy Festival（トプシー・タービー祭）」という混沌を嫌う描写があり、秩序と混沌の対立をテーマにしています。
ロロが鐘を守り、秩序を重んじる姿は、フロローが“聖なる正義”を守ろうとした姿勢の再解釈といえるでしょう。
ロロの悲しい過去とキャラクターの核心
ロロには幼い弟がいましたが、魔法の暴走によって命を落としてしまいました。
この出来事がロロの心に深い傷を残し、「魔法士という存在を消し去りたい」という極端な思想を生み出しました。
しかし、皮肉にも彼自身が強力な魔法を使いこなす存在です。
その矛盾こそが、ロロというキャラクターの核心です。
彼は魔法を憎みながらも、魔法に縛られて生きる――まさに「炎と正義に焼かれる存在」として描かれています。
このように、ツイステのロロはフロロー判事のモチーフを受け継ぎながらも、**罪と贖罪をテーマにした“悲劇的な正義の化身”**として再構築されているのです。
ツイステのロロの元ネタはフロロー判事？炎と正義に隠された悲しい過去とは【まとめ】
- ロロの元ネタは『ノートルダムの鐘』のフロロー判事とされている
- 炎・鐘・祭りなどのモチーフが共通している
- 「フランム＝炎」という名前も象徴的な意味を持つ
- 弟を失った悲劇がロロの正義観を歪めている
- ツイステでは、原作の宗教的狂信を“理想主義と贖罪”として描き直している
