安室奈美恵さんの代表曲のひとつ「NEW LOOK」は、2008年にリリースされたシングル『60s 70s 80s』に収録されている楽曲です。タイトルの通り、60年代から80年代までの音楽をテーマにした企画の中で、60年代を象徴する曲として制作されました。特に注目されるのが、その**元ネタとなったスプリームスの名曲「Baby Love」**との関係です。
この記事では、「NEW LOOK」の元ネタである「Baby Love」とのつながりや、なぜこの曲が選ばれたのか、さらにミュージックビデオで表現された60年代の世界観について解説していきます。
安室奈美恵「NEW LOOK」の元ネタとは?流行のきっかけ
- NEW LOOKの元ネタはスプリームス「Baby Love」
- なぜ1960年代の曲が選ばれたのか
- 「60s 70s 80s」企画とVidal SassoonのCM起用
NEW LOOKの元ネタはスプリームス「Baby Love」
「NEW LOOK」の最大の特徴は、1964年にリリースされた**The Supremes(スプリームス)の「Baby Love」**をサンプリングしている点です。曲中で繰り返される「Baby love」というフレーズやメロディは、オリジナル曲から引用されており、モータウンの雰囲気を現代風にアレンジしています。そのため、初めて聴いた人でもどこか懐かしさを感じる仕上がりになっています。
なぜ1960年代の曲が選ばれたのか
「NEW LOOK」は、シングル『60s 70s 80s』の一曲として発表されました。この作品は、各年代の名曲をモチーフに再構成するというコンセプトで作られており、60年代を代表する曲として「Baby Love」が選ばれたのです。モータウン・サウンドは当時のポップスを象徴する存在であり、安室さんの音楽とファッション性を組み合わせることで、より鮮やかに時代性を表現する狙いがありました。
「60s 70s 80s」企画とVidal SassoonのCM起用
「NEW LOOK」は、P&Gのヘアケアブランド**Vidal Sassoon(ヴィダルサスーン)**の大型キャンペーンソングとしても使用されました。CMは「60年代編」として展開され、安室さんがモードファッションに身を包み、スタイリッシュな世界観を表現。曲と映像、さらにヘアスタイルを融合させた企画は大きな話題を呼び、シングルはオリコン1位を獲得するヒットとなりました。
NEW LOOKと元ネタ「Baby Love」の関係を深掘り
- メロディや歌詞で引用されている部分
- 作詞作曲クレジットに見るオマージュの証拠
- ミュージックビデオで表現された60年代ファッション
メロディや歌詞で引用されている部分
「NEW LOOK」の中で特に耳に残るのが、サビ部分の「Baby love」という繰り返しです。これはスプリームスの原曲から引用されたフレーズであり、リスナーに強い印象を与えます。また、リズムやコーラスのアレンジもモータウンを意識しており、オマージュであることがはっきりと分かる仕上がりになっています。
作詞作曲クレジットに見るオマージュの証拠
この楽曲のクレジットには、安室さんの作品でおなじみのmichicoやT.Kuraに加え、原曲「Baby Love」を手がけたHolland–Dozier–Hollandの名前が記載されています。これは公式にサンプリングが認められた証拠であり、単なる参考ではなく、正統なオマージュ作品であることが示されています。
ミュージックビデオで表現された60年代ファッション
「NEW LOOK」のミュージックビデオは、60年代のモードやスペースエイジを意識したスタイリッシュな映像が特徴です。安室さんはパトリシア・フィールドの衣装をまとい、当時のモデルを思わせる大胆で個性的なファッションを披露。髪型もオーランド・ピタが担当し、細部まで“60sルック”にこだわっています。映像と楽曲が一体となり、まさに「新しいルック」を提示した作品となっています。
安室奈美恵「NEW LOOK」の元ネタまとめ
- 「NEW LOOK」の元ネタはスプリームスの「Baby Love」
- 『60s 70s 80s』の企画の一環として制作され、60年代を象徴する楽曲を引用
- サンプリングは公式に認められ、作曲陣にHolland–Dozier–Hollandの名前が明記
- Vidal SassoonのCMソングとしても大きな注目を集めた
- MVでは衣装やヘアスタイルに至るまで60年代ファッションを再現